2018年8月28日火曜日

さくらももこ先生





 さくら先生が亡くなられたことは、仲良くしていただいている さくらプロダクションの方からの一報で知りました。

僕もスタッフも、衝撃でしばらく言葉を失うほどでした。

静岡出身のさくら先生は静岡愛が半端なかったので、ちょうどウチに新しく入ってきた静岡出身のスタッフに「さくら先生は静岡県民に会うと絶対喜ぶから今度一緒にさくら先生に会いに行こう!」と企んでいた矢先でした。


しかも、ちょうどさくら先生の所蔵の金魚酒と先生制作のぐい飲みを使ったコラボ作品を、平塚市美術館の個展で展示しているところだったので、本当にもう、偶然というか…ビックリというか…言葉を失いました。

器:さくらももこ作 金魚:私  命名 小梅丸(上)、桃太(下)



さくら先生とは、先生のデビュー30周年を記念するご本を発行する際に、先生が偶然どこかで僕の作品をご覧になって、「会いたい!」とアトリエに取材にお越しになったことがきっかけでした。ちなみに金魚大好きとのことです。

最初アトリエにお越しになるまで、僕が小さい時から見ていた「ちびまる子ちゃん」の作者だし、こわい人だろうか?怒られたらどうしよう?などド緊張していたら、全く真逆で、とても気さくな方で、優しいし、ユーモアがおありで、おしゃべりも上手、明るいお人という印象で、話しやすい方でした。


展覧会の作品を借りるためにご自宅へ伺った際にも、お酒を振舞ってくれたり、うなぎを食べに連れて行ってくださったり、うちの子供達とも遊んでくださって、僕たちにも分け隔てなく本当に平等に扱っていただいて、その懐の深さに感激するばかりでした。


そんな先生に、今の個展で借りている作品をお返しする際には、またお会い出来ると、心待ちにしていたのですが、それはもう叶わないこととなってしまいました。


あと、僕は常々思っていたことがあります。それは、先生はとてもおしゃべりが上手だったので、テレビ番組に出て欲しいと思っていました。それぐらい面白いお人だと思っていました。
もうそれも叶わない夢になってしまったと思うと、とてもとても残念です。



でも、ちょうど先生がファンだったという西城秀樹さんも天国にいらっしゃるので、今頃再開して、昔話に花を咲かせて欲しいです。


本当に感謝しきれないほどのご恩をいただき、深く深く心から感謝申し上げます。
御冥福をお祈りいたします。
ありがとうございました。



2018.8.28
深堀隆介



2018年8月21日火曜日

ミュージアムショップ平日閉店について




 平塚市美術館の個展ではミュージアムショップが平日がお休みということもあり、多くのお客様にご迷惑をおかけいたしております。

平日にお越しになられてグッズ購入を楽しみにしていらっしゃったお客様に対しては、本当に申し訳ない気持ちです。



 平日がお休みになっていることについてご説明いたします。

もともと平塚市美にはミュージアムショップがありません。

展覧会によってあったり、なかったり、します。そして、平塚市美(公)が経営しているのではなく、別会社(民)が運営しています。

今回設営時に「平日は閉店する」と聞かされて、私どもも困りました。何とか開店できないものかと交渉したのですが、人手不足や資金面などの理由があり、仕方がないということになりました。


私どもとしても現在、平日でも二千人以上のお客様が来ているので、経営面でも売り逃がしがたくさんあることは承知です。

市美、ミュージアムショップ側もこんなに人が来るとは予想できていなかったようで、平日運営も検討しましたが、難しい状況との判断になりました。

ただ、水曜日は開店するようにご協力頂けたようなので、水土日祝が開店と覚えていただけたらと思います。(水曜に関しては一度美術館へ問い合わせてください。)


恒久的なミュージアムショップを作ったほうがいいと僕も思いますが、運営を続けていくのが難しいみたいです。


皆様にはご迷惑をお掛けいたしますが、ご了承いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。




深堀隆介
Riusuke Fukahori









2018年8月18日土曜日

ヤノベケンジさんの作品への批判について



「福島−防護服着た子供像に批判」の記事
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018081800118&g=soc

 先週からこの記事が気になっていたので、私的見解を書きます。
あくまでも僕の個人的なものなので、何かに対する批判でも肯定でもありません。


 この「サン・チャイルド」が設置された福島駅近くの教育施設こむこむ館には、以前ワークショップで僕も作品を納品したことがり、他人事ではありませんでした。

 僕は、この像が批判を受ける対象になっていることに、ちょっと驚きました。確かに福島で実際に震災を体験した人々と、県外の人では、この像を見て感じる印象は全く違うと思いますが、そこまで批判される作品なのかと・・・


 この像をもし震災後5年以内で設置したら、今以上に不快に思う人は多いと思います。というのも、僕はこの像の実物を東京で4、5年前に見ています。その時は、まだ「震災後まもない」という印象でした。でも東京という福島から遠い場所であったため見るに耐えられたと思います。もしあの時点の福島で展示したら作品としてまだ早く「痛い」ものになっていたと思います。

ですが、今こうしてこの像を設置できるということは、我々の中でも震災に対する意識の変化があることを気づかせてくれます。

ようやくこの作品が福島に設置できるまでなったことを物語っています。


 また、胸のガイガーカウンターが「000」になるのはおかしいと、どこかの大学教授が批判したそうですが、はっきり言って、そのような馬鹿げたことに己の知識をひけらかすな!と言いたいです。


この場合、胸の数値が「001」とか、もしくは実際の線量計とかになっていたら、もっと批判が集中したと思う。作品を作る観点から見るとこの場合「000」しかありえないので、物理などではありえないかもしれないが、「000」が正解なのです。


現実をそのまま表現することが芸術ではなく、非現実を表現することが芸術だと思います。

物理の世界で間違っていることが芸術の世界では正解ということが多々あります。


 また、作者のヤノベケンジさんは、20年以上前から有名な現代美術家で、この防護服も彼のトレードマーク的な作品で、もともとはこれの実物を着て、チェルノブイリに行ったり、太陽の塔に登ったりというパフォーマンス作品も制作してこられました。

その歴史も踏まえて考えると、チェルノブイリで起こったことが、現実に日本にも起こったことで、遠い国のロシアならこの防護服を着ていけるが、いざ自国となると被災地や被災者の方々の感情を考えて、なかなかできない現実にぶち当たったと思います。


このサン・チャイルドは、そんなヤノベさんが、あの(自分の象徴でもあった)防護服を脱いでいるということからも、ヤノベ作品として彼自身が挑戦したメッセージ性が強いものであると推察できます。


この作品が将来的に福島駅のランドマーク的存在になる日は来るのか?福島市民の皆さんの答えはyesかnoか? アンケートの結果を見守りたいと思います。



深堀隆介
Riusuke Fukahori

























2018年8月15日水曜日

心からの感謝




連日たくさんのお客様にお越しいただいている僕の個展ですが、開催するまでは準備など本当に大変でした。


内心、きっと展示はウケなくて、お客様もそう来ないと思っていました。

というのも、今回の個展は公立美術館での自身初個展でもあり、インスタレーションや展示品にいたるまで、初めてのことが多く、まさに初めてづくし!!

そのため完成がどうなるのか予想がつかず不安になっていたこともあります。


実は、去年があまり集客が届かず“寂しく終わったイベント”が多かったため、今回も「きっとウケない」とそのように思ってしまったのもあります。


でも、蓋を開けると、こうして連日たくさんのお客様が僕の個展にお越しくださっています! その現実だけで今までの苦悩や不安が一気に解消されます!

本当にありがとうございます!!


これをまた一つの自信にして、次に挑戦していきたいと思います。





2018/8/15(終戦記念日)

深堀隆介
Riusuke Fukahori







2018年8月12日日曜日

さぁ次は横浜美大講演会です!一般参加OK






先のブログにも書きましたが、もう直ぐ横浜美大のオープンキャンパスでの特別講演会があります。

申し込みすれば一般参加OKですので、どなたでもお越しください。

前回のブログ→特別講演会8/19 at横浜美大
https://goldencrucian2.blogspot.com/2018/08/819-at.html


大学側講演会サイト→横浜美大オープンキャンパス



深堀













2018年8月10日金曜日

松任谷正隆さんと対談



ラジオ収録で松任谷正隆さんと対談しました!感激です!楽しかった(//∇//)〜!


放送は
 8月10日と17日(金)19:30〜19:55 東京FM80.0&86.6 『松任谷正隆のおでかけラジオ』です。個展会場での対談の模様を2週にわたりお送りします。是非聴いて下さい❗️









深堀隆介
Riusuke Fukahori







8/11の作品ツアーはトークショー形式に変更になります


 8月11日(土)午後から予定していたギャラリーツアーが展示会場の状況を考慮して、アーティストトークに変更になりました。スライドにて作品解説を行います。詳しくはHPへ。
 またその後、第3回目のサイン会を行います。一回目、二回目とは違うサインを書きます。平塚市美での最後のサイン会です。そちらもどうぞよろしくお願いします。




深堀隆介
Riusuke Fukahori







2018年8月5日日曜日

特別講演会8/19 at横浜美大


This is my special lecture at Yokohama Art University.
今年もやります!横浜美術大学オープンキャンパス講演会。開催日は8/19です。
一般参加OK。聴きたい方はサイト申し込み事項に記入して申し込んでください(無料)。詳しくは横浜美大ホームページへ。

横浜美大サイト↓

なお今回は講演後、新刊『平成しんちう屋』の販売とサイン会も行います。








深堀隆介
Riusuke Fukahori










2018年8月3日金曜日

来場者数1万5千人突破!!




現在、平塚市美術館で開催中の個展「平成しんちう屋」の来場者数が15000人を突破しました!!

連日多くのお客様にお越しいただき、本当にありがとうございます!!


正直、展覧会はあまり人がこないと思っていました。


僕の作風は、絵をコツコツ描くいわゆる昔ながらの技法なので、今流行りのデジタルアートでもないし、若者文化を意識したものでもんないので、まず若者はこないかなと思っていたのですが、

始まってみると、いろんな年齢層の方々がいらっしゃって、驚きました。中でも今回驚いたのは、多くの小学生のお子さんが展覧会に行きたい!と両親にお願いして来てくれているということ。


これは嬉しかった!!



展覧会は9月2日までです。あと一ヶ月、頑張ります!!

ぜひお越しください。




深堀隆介
Riusuke Fukahori