テレビで池の水を全部抜くバラエティを見て、日本にはすでにいろんな外来種がいることがよくわかった。
※見たテレビ番組→池の水全部抜く/テレビ東京
明治期などに食料用としてもたらされたもの、誰かがペットを放したもの、様々だが、驚いたのは案外昔からいるものが外来種だったことだ。
まず、鯉。 これは生粋の固有種ではない。これは以前サンシャイン水族館の飼育員の方が僕に教えてくれて知っていたが、今いる鯉はドイツ種との混血であり、生粋の日本の固有種は琵琶湖にしかいないそうだ。
ちなみに飼育員の方が言うには、固有種の鯉はもっと細長く、筒状に近いそうだ。そう!五月の鯉のぼりが実は固有種の姿をよく表しているわけです。
今の人が鯉のぼりを見ると筒状のウナギっぽく見えるかもしれませんが、そうではなく、昔の人は見事に固有種の鯉の特徴をつかんであの形になっているんです。我々の見方が間違っているんです。
で、テレビの話に戻るけど、驚いたのはヘラブナも関東では国内外来種として駆除の対象になっていた。関西にしかいないということらしい。
だからと言って駆除されてしまうことは何だかモヤモヤする。
そういうことでは金魚は元々、中国にしかいない鮒から生まれたものだから外来種になる。
しかし日本の地方にある金魚の産地では、その外来種生まれの金魚が地元のアイデンティティになっている。 不思議なものだね。
こんなけ日本人の間に浸透していった金魚は、侵略的外来種と言ってもいいかもしれない。
中国大陸からやってきて日本に広がった金魚。
いやまてよ、我々日本人も外来種じゃないか。(百済や伽耶などから渡ってきた民族が帰化し、大和を建国したとするならば。)
外来種の日本人が他の生物の外来種を駆除している。僕のモヤモヤはこの辺にあるのか。
もし、日本人が駆除されるならアイヌやクマソに駆除されることになるだろうか。
それを言ったらアメリカ人はほぼ外来種になるんだから、インディアンに駆除されるべきだろう。
今後そのようなことは絶対的に起こらないことだが、十字軍、イスラエル建国、ガザ地区、ISISなどの人間社会に起こる諸問題にはこの外来種を見る目に近い感覚が隠されているように思えてならない。
外来種という定義も人間が決めた都合の良いもの。ん〜難しいね。
まぁ、だから今できることは、ペットとして飼ったものは、野に放たず、責任を持って完うすべしと言ったことしか思い当たらない。
深堀隆介
Riusuke Fukahori
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