映画「羅生門」1950年の京マチ子さん
戦後を代表する大女優・京マチ子さんが亡くなった。
昨日ニュースで知った。
京マチ子さんをそんなに知っていたわけではなかったが、学生時代に黒澤映画の羅生門で拝見していた。
その時の遠い記憶に「すごい演技の女性」という印象だけが残っていて、名前までは覚えていなかった。
それが20年以上経った去年、ふと「羅生門」をもう一回見ようとネットで鑑賞してみたところ、三船敏郎ももちろんよかったが、特に主演女優の演技力に圧倒された。
僕は、「あ!そうだ、昔見たときこの女性すごかったんだ」ということを思い出した。
羅生門の演技は、本当に戦後を感じさせない現代的な演技で、この女優の引き出しの多さと底知れぬ力強さを感じるものでした。
すかさずネットで検索し、京マチ子という名前だと知ったのでした。
僕の親ぐらいの世代の人には、京マチ子さんは知っていて当然かも知れないが、子供だった自分らにとって京マチ子さんは、テレビにあまり出てこなかった映画中心の女優さんでしたので、知ることがなかった。
でも、40を過ぎ、羅生門をもう一度見た時、若い頃には感じ得なかったその演技の奥深さ、さらに色褪せない新鮮ささえも感じたことは嘘ではありません。
その演技からいろんなことを学びました。
天国で映画仲間と再会し映画話に花を咲かせて楽しくお過ごしください。ありがとうございました。
深堀隆介