日本で「アート」というと、少し軽いイメージで使われがちだ。逆に「芸術」というと重々しい。
「美術」というと、絵画などに限定されて、どちらかというと学校を含めた芸術という感じかな。
僕は「アート≠芸術」だと思う。というか、美術家の人なら皆そう思っていると思う。
アートというニュアンスは、実は僕ら作家は一般の人たちのニュアンスとは違う。
アートと名がつく物は絶対に「前衛」の意味が含まれていると思う。つまり、絵の上手い下手ではなく、考え方が先駆的で、全く新しいもの、そしてオリジナリティがあることが求められているように思う。
しかし、日本における「アート」と名がつくイベントなどは、幻想的にライティングされるようなものが「アート」と名付けられてしまっている。
日本では「幻想的=アート」見たいなニュアンスが多い。(違うんじゃ!)
そういう題名をみると、その都度、僕は違和感を感じている。
一方「芸術」というと、卓越した技術も含まれる気がするが、どうだろうか。
あと芸術には音楽も含まれるし、芸術という言葉は範囲が広いのかもしれない。
職業を聞かれたとき、「アーティストです」と言うのと「芸術家です」というのとでは、日本人の場合、後者はある程度知名度や自信がないとなかなか言えない。
以前、上海で展示会をしたとき、僕は通訳さんに教えられたとおり「ウォ・イースゥチャー(僕が芸術家です)」としきりにお客さんに言っていたけど、ちょっとこっぱずかしいかった。でも「芸術家です。」と言った瞬間、皆さん緊張して敬意をもって僕に接するところをみると、日本と同じニュアンスなんだなと思う。
「芸術家ですけど何か」的な威厳みたいなニュアンスがあるんだろう。
とにかく、日本では「アート」という言葉を軽く使いすぎで、本当は「アート」って「芸術」と同じくらい、軽々しくは使えない言葉なんだと知っておいてほしい。
隆介
Riusuke
2015年7月31日金曜日
2015年7月23日木曜日
大きな金魚に挑戦、勿論レイヤー画
Don't worry.
This fish is just a painting.(^~^)
NYに向けて製作中の「通称:方舟(はこぶね)」の中の一部屋。
レイヤーだけで大きな金魚を描けるか挑戦しました。うまくいったと思います。この子は親魚のような存在で、この子から「方舟」の物語が始まります。
※通称・方舟を製作中。 出来るのか〜?わからないけど頑張るで〜
隆介
Riusuke
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作品works,
制作風景Making scenery
2015年7月21日火曜日
浜松は遠鉄百貨店にてライブペインティング
静岡県民の皆さんへ
ここへライブペイントしにいきます!
8月6日(初日)の昼過ぎから金魚を描く予定ですので、この機会に是非、浜松まで足をお運びください。(静岡に限らず豊橋、岡崎辺りまでは圏内ですかね。)
今回は主催者側のたっての願いで紙ではなく大きなアクリル板に描くことになりました(要するに水森亜土さん方式ね)。ん〜成功するかわかりませんが頑張ってみます。(場合によっては紙になることもあるかも。)
ちなみに、昔ネット上でヒットした僕のPVは、最初は静岡県内の建築会社のCMのために撮られた映像だったので、当時のCMを知っている方もいらっしゃるかもしれません。
お待ちしております。
深堀隆介
Riusuke Fukahori
2015年7月19日日曜日
新国立競技場、続行でも白紙でも何だかモヤッとする
巷をにぎわしている新国立競技場の白紙のニュース
白紙になって、国民はホッとしたのかもしれないけど、あれが無くなるのはなんか寂しい気もします。
テレビでよく写っているザハハディト氏の設計案の完成予想図↙︎。
主張が強く、とんがった強気の印象のデザインは、日本人好みとは言えなかったのかなぁと思う。
「ヘルメットみたい」だとか、「ルンバみたいだ」とか好き勝手言われていますが、ニュースで取り上げられているルンバっぽい物は、建築費を押さえるためにザハ氏が書き直した代替案だとか。
本当にコンペで採用されたのはこっちだそうですね。↙︎
白紙になって、国民はホッとしたのかもしれないけど、あれが無くなるのはなんか寂しい気もします。
テレビでよく写っているザハハディト氏の設計案の完成予想図↙︎。
主張が強く、とんがった強気の印象のデザインは、日本人好みとは言えなかったのかなぁと思う。
「ヘルメットみたい」だとか、「ルンバみたいだ」とか好き勝手言われていますが、ニュースで取り上げられているルンバっぽい物は、建築費を押さえるためにザハ氏が書き直した代替案だとか。
本当にコンペで採用されたのはこっちだそうですね。↙︎
僕は、この最初の案が実現したら世界中からすごい注目される競技場になったかもしれないと感じている。
書き直した代替案の方は、この最初のデザインの一番のいいところを殺してしまっている。それは、予算の関係上削られてしまった部分。2つのアーチのフォルムと、もう一つ、ぐるっとまわる回廊だ。
この回廊が実に美しいと僕は感じている。
だから、それが無い代替案の方がもし建てられても「なんだかなぁ〜」という建築になる気がしていた。白紙となって、ホッとする一方、ザハ氏の最初の案が無くなるのは残念すぎる。
だからといって、日本人建築家たちがしゃしゃり出て、新しいデザインが決まったとしても、モヤっとしてしまう。(仕方ないのかもしれないけどね)
日本人は、何かとミニマル信仰みたいなものがあるけど、僕はなんでもシンプルにすればいいとは思わない。
装飾を廃し、四角だらけの打ちっぱなしの建築は、予算を切り詰めれるし、ミニマルアートと相まって、もてはやされたと思うけど、もういいだろう。
現代では、シンプルは斬新ではない。
そういった意味で、このザハ氏のこの最初の案のアンビルド的建築が現代建築技術によって、いつか日本に建つ日が来てほしいと僕は願う。
深堀隆介
Riusuke Fukahori
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2015年7月16日木曜日
かまわぬ代官山店でグッズ&金魚酒(小)販売します
手ぬぐい屋「かまわぬ」代官山店(本店)の一角にて明日より8月18日まで、僕のグッズ販売が始まります。その取り付けに先ほど行って来ました。
そして、今回も目玉は金魚酒・五勺枡(3点)です。抽選販売になりますので、ご希望の方は、店内にある申し込み用紙に必要事項を書き、エントリーしてください。
8月3日に僕が公平に抽選して新しい飼い主様をお選びいたします。なお、申し込み期間は明日〜7月31日までになりますので、ご注意ください。
※店内には古井戸があり、そこを使って金魚酒をディスプレイしてみました。台座はなんと、かまわぬさんが手ぬぐいの生地で作ってくださいました(いい感じ!)。井戸という水場に置かれた金魚たちは、嬉しそうに泳いでいるように見えました。
他にも、かまわぬさんの手ぬぐいもかわいいものが一杯です。
是非、お越し下さい。
かまわぬさんのサイト↙︎
http://www.kamawanu.co.jp/information/index.html
深堀隆介
Riusuke Fukahori
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イベントevents,
商品products
2015年7月12日日曜日
ワイド!スクランブルで取り上げられます
もう一つテレビで放送されます。
明日の13日(月)に、橋本大二郎さんと大下容子さんが司会を努めるお昼の情報番組
「ワイド!スクランブル(第2部)」テレビ朝日(地デ5ch)の特集コーナー(12:30~)の「金魚特集」の中で一部私の作品も取り上げられる予定です。
テレビ出演が重なってしまいましたが、こちらもどうぞご覧ください。こちらは全国放送(一部地域を除く)です。
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メディア関連medias
2015年7月11日土曜日
One hour sense
梅雨なのに快晴だったある日、愛車のベンツに乗って横須賀の走水までドライブにいきました。磯で大型タンカーの往来をずっと眺めていると・・・・・・
って騙してすみません。僕の愛車は軽自動車です。m(_ _)m
実は、これはフジテレビ(8ch)「1Hセンス」という短編番組の収録でベンツを運転させていただいたのでした。
この番組の趣旨が「一時間あったら何をしますか?」ということだったので、僕は走水の海をあげたのです。
メルセデスが協賛なのでベンツを実際に運転させていただきながら走水までいきました。楽しかったです。
7月12日21:54分~2分間ほどの短い番組ですが、ご覧いただければ幸いです。
番組サイト↓
http://www.fujitv.co.jp/1HSense/
深堀隆介
Riusuke Fukahori
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メディア関連medias
2015年7月9日木曜日
橘小夢の「水魔」の疑問、無事解決。
先日、「橘小夢の「水魔」いう絵が反対なのではないか?」という疑問をぶつけましたが、それを見極めるために弥生美術館へ行ってきました。
結論から言うと、あの絵は反対ではなくあの状態が正解だ、ということです。
実はあの絵の肉筆画は、すでに紛失してしまっているとのこと。現在残っているプロセス版(印刷)のものが展覧会でも飾ってありました。印刷物ということもあって不鮮明なところが多く、展示品を見ても分かりにくい箇所がいくつかありました。
そのせいで、テレビなどでは余計に「藻がどう生えているのか」とか、「印章がどうなっているのか」そこらへんがよくわからなかった訳です。
しかし、間近でよく見れば、藻はたしかに底と思われる場所から生えているように描かれているし、印章も上下がしっかりと明記されていました。
思うに、あの渦は底に写った水面の渦の影か、あるいは、水底の泥がさらに渦を巻き、あの美女を底なし沼へ引きずり込もうとしている様にもみえました。
会場には、その絵の横に数年後に色紙に描いたとされる同じ構図の「水魔」の肉筆画が飾られてありました。
それを見れば、はっきりと藻が底から生え、印章の文字が読み取れました。
しかし、一点だけ気になることがありました。それは、その数年後に描かれた水魔の絵と本編に使われた水魔の絵が、まるで別人が描いたように思えるくらいタッチが違ったことです。新しく描かれた色紙の水魔の絵には、あの美女の妖艶な魅力があまり感じなかったのです。
ん〜考えすぎかもしれませんが、まぁこの事案はこの辺にしておきます。
それにしても橘小夢の展覧会は良かった。 本当に素晴らしかった。
特に僕のお気に入りは晩年の花魁を描いた屏風絵
「地獄太夫」です。
※弥生美術館HPより「地獄太夫」部分抜粋
彼の絵は晩年になればなるほど切れ味が増し、僕は晩年の作品に完全に斬られました・・・
チラシや作品集にもこの絵は掲載されていましたが、どれも実物の持つ迫力や魅力を捉えることができていません。僕は、この作品をずっと眺めていました。
晩年の小夢は、挿絵という注文絵画を辞め、子どもたちのために自発的に描いたそうで、その事もこの絵の魅力に繋がるのかもしれません。彼そのものの濃厚な作品という印象でした。
深堀隆介
Riusuke Fukahori
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芸術art,
芸術家artists,
思い書きcolumns
2015年7月6日月曜日
加山雄三さんの番組に
加山雄三さんの番組「若大将のゆうゆう散歩」の中の1コーナー「夢さんぽ」に出演します。放送は明後日の8日9:55~10:30内に予定です。
どうぞお見逃しなく。
深堀隆介
Riusuke Fukahori
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そのほかothers,
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2015年7月2日木曜日
邪馬台国はやはり九州か
僕は、古代の歴史を考えるのが趣味でして、毎日の様に古代を探るヒントを探しているんです。
誰かがすでに論文で書いているとは思う事でも、僕なりに考え答えを出していく、それが趣味なんです。
そうして日常から歴史を解読していくのが楽しいのです。 (僕がよく話す前方後円墳が後々、菊の御紋に変化したという話は、こうしたことから気がついた一つです。)
自分で答えを見いだしたい・・・そうする事で考える筋力が付くと信じています。
そこで、邪馬台国なのですが、僕はほぼ毎日、魏志倭人伝の邪馬台国へのルートを書いた文章と地図をパソコンの目につくところに貼付けて読むようにしています。
なるべく原文を読む方がいいです。古代人の言葉が息づかいすら感じるほど聞こえてくるからです。翻訳したものは、翻訳者の勝手な解釈が入り、余計に悩ませます。
その解釈は僕には不要のもので、ほとんどの解釈が間違っているように思えるからです。
そこで、原文を毎日眺めていたら、ようやく文章のある変化に気がつきました。
それは、途中の伊都国(いとこく/僕は「いづこく」だとおもう。出雲、伊豆に繋がっていく)からの表記が全く変わるのです。そして、見ていくうちに、伊都国の重要性、邪馬台国の外交のための役所があったことや、倭人伝どおりに地図を辿れば、伊都国はちょうど吉野ケ里遺跡の場所と重なることに気がついたんです。
だから倭人伝の邪馬台国へのルートはほとんど、熊本や薩摩のあたりの航行ルートだと思われます。僕はいままで瀬戸内だと信じてきましたが、一気に崩れてます。
これは、邪馬台国九州説では定説の、伊都国からはそれぞれ放射線状に国の位置を説明したものという放射説(榎一雄氏)に非常に近く、僕もだんだんとこの伊都国から後の国は放射線状に説明していると思うようになって来ました。
いままでは、断然 邪馬台国近畿説だったのですが、疑問もあったんです。
倭人伝中の方角が南に行くと言っているのに、実際には近畿は東にあるし、混一疆理図(右図)では日本は南に伸びているから、南は東の誤りだというのが近畿説派の言い分は、ちょっと強引な気がする。
そもそも今以上に方角が重要だった古代人が東と南を間違えるはずがない。 神武東征や、神宮の配置などをみても、東を重要視し、ちゃんと方角を認識しています。
そして奴国(なこく)という邪馬台国へいく途中の重要な国。
これがどうしても僕には「奴 / な」とは読めなかった。奴国は、那の津(なのつ)といわれた博多のことだと学者さんは言いますが、奴を「な」と呼ぶのには少々無理がある気がする。金印(漢の委の奴の国王)が出土したからだと思うが、博多は昔から「はかた」だと思う。
博多は、井沢元彦氏が言っていたように倭人伝中に出てくる「好古都国」ではないかと思っている。中国音で「ハォコト」になることから。
博多を奴国と決めつけたらいけないと思います。
では、僕の思う奴国は何処? それがやっと見つかりました。
長くなったので、これは次回に持ち越します。
深堀隆介
Riusuke Fukahori
ラベル:
歴史history
2015年7月1日水曜日
伊勢丹で金魚酒の抽選をしました。
新宿の伊勢丹本店で抽選販売していた金魚酒(小)3点の抽選を昨日閉店後におこないました。
申し込み総数約60名のお客様の中から、私が厳密かつ公平に選ばせて頂きました。
コメントなどをみると皆様の熱気が伝わり、責任感を感じてしまうほどでした。
コメントなどをみると皆様の熱気が伝わり、責任感を感じてしまうほどでした。
そして、新しい飼い主様が3名決まりました。
当選者には伊勢丹より連絡がいきます。連絡がなかった方は、今回は残念ながら外れてしまったことになります。
(※申し込み用紙はコメント部分だけ切りとり、私が全て目を通すためいただきました。残りの個人情報の部分は全てシュレッダーにより破棄させていただきました。)
次回「かまわぬ本店」でも出品する予定なので、是非今度はそちらで挑戦していただけたらと思います。
本当であればご希望の方全員に飼っていただきたいところですが、量産できないもののため、このような販売方法をとらせていただいております。大変申し訳ございません。
この度は本当にありがとうございました。
この度は本当にありがとうございました。
深堀隆介
Riusuke Fukahori
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イベントevents,
商品products
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