2018年3月11日日曜日
震災から7年。あの日のままの筆洗バケツ
3月11日、東日本大震災から7年経ちました。
今日は、まだ完成前の作品なのですが一点ご紹介したいと思います。
この筆洗バケツは、南相馬市の上野さんからお預かりしているもので、上野さんのご友人の娘さんの筆洗バケツです。
原発事故のため入ることができなくなった大熊町の小学校の教室に4年間も放置されていたため窓枠の形に日焼けしていました。
僕はこれを作り始める際、どのようなものを作るべきか、そして何を捧げることができるのか、実は何日も筆をとることができませんでした。
そんなある日、脳裏に浮かんだのは皆んなで遊んでいる子供たちの姿でした。「そうだ難しいことを考えるんじゃなく、ただ無邪気に遊んでいる子供たちの姿を金魚に例えよう!」と。そして少しずつ積層を重ねて行きました。
この作品はまだ完成ではありません。通常完成前に見せることはしないのですが、あの日を忘れない・風化させないという思いで今の状況を公開しようと決意しました。このバケツの持ち主であった娘さんのご家族様へこれを届けるまでは完成とは言えませんので、まだ詳細は控えさせていただきます。
どうか皆さん完成までもうしばらくお見守りください。
深堀隆介
riusuke fukahori
ラベル:
作品works,
思い書きcolumns,
福島fukushima
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿